からだ/冷えとり健康法





誰でも、いつからでもはじめられる「冷えとり」そのやり方はいたってシンプル。 1・半身浴をする


2・頭寒足熱を心がける


3・食べすぎない

愛知県で耳鼻科医の医師をしていた進藤義晴先生が提唱された、東洋医学を基盤とした冷えとり健康法。

万病の元となる「冷え」と病気の関係に着目。主に下半身の冷えを冷えを解消することで、全身の巡りが良くなり体質が改善し、自然治癒力を高める、というものです。頭寒足熱を心がけ、血と気の巡りを良くすることで、体内に入った毒を出していく。部分ではなく全体を見て自分自身で生きる力を磨くことのできる健康法。やるほどに新たな自分に出会えます。 冷えとは 人間の主な内臓は全て上半身にあって、命を維持するために働き、多くのエネルギーを使うため いつも発熱しています。一方、下半身にはそうした発熱する内臓がないので、何もしなければいつも上半身より冷えています。東洋医学には陰と陽の2種の気が体内を循環していれば健康、反対に循環が滞ると病気になるという考え方があり、体が冷えると血管が縮み、いわゆる血の巡りが悪い状態になってしまいます。そうすると必要なものが入ってこなくていらないものは出ていかなくなり、からだにいつまでも残った状態になってしまいます。 冷えとり健康法とは 1・半身浴をする 冷えとり健康法で一番手っ取り早いのは半身浴。全身お湯に浸かるのではなく、みぞおちから下だけ湯船に浸かるというもの。足に滞った古血を温めることで上半身に促し循環させ、汗や老廃物で外に出す、デトックスをスムーズに行う方法です。

忙しい毎日、なかなかゆっくり湯船に浸かったりできないでシャワーだけ、という方も多いかと思いますが、しっかり汗を出す爽快感は1日の疲れを十分に取ってくれると思います。 2・頭寒足熱を心がける


半身浴をする、といっても1日ずっとお湯に浸かっているわけにはいきません。代わりに服装で頭寒足熱を作ってあげます。上半身は薄着、下半身を厚着にしていつも下半身を暖かい状態に保ちます。イメージは富士山ような下に行くにつれ広がっているように下を厚手にするシルエット。そして足湯のように靴下を重ねて温めます。 靴下の重ねばきに使う素材は絹+天然素材。 1枚目に5本指の絹の靴下、その次に綿(またはウール)、次に絹、最後に綿(またはウール)と重ねて履きます。びっくりするほど暖かく、天然素材の心地よさと温かさに包まれる感覚です。



絹という繊維は動物性繊維です。人間の皮膚に一番近いともいわれ、呼吸する繊維と呼ばれています。 身につけると体から老廃物や酸を吸い取ってくれます。1番目に絹の靴下を履くことで足から汗を吸い、2番目の綿に排出し、それを3番目の絹が吸い取り、4番目の天然素材に排出します。 絹を間にはさむと蒸れることがありません。逆に綿を先に履いたり、綿だけを4枚重ねると吸い取った汗を外に出すことができず足が蒸れてかえって冷えてしまいます。登山で綿素材はNGの繊維といわれます。 これは寒い季節だけなく夏も一緒。(夏は特に汗をかくので、素足よりベタつかないのは驚きです) オールシーズン頭寒足熱を意識することからはじめましょう。



3、食べすぎない 私たちは毎日食事から栄養をいただいています。でも若い時のようにいつまでも代謝が良いわけではないので、3食お腹いっぱい食べてしまうと消化の方だけにエネルギー(熱)が費やされ末端が冷えるといわれます。冷たいものや、白砂糖を使った甘味、添加物の入った食品などは体を冷やすので、さらに代謝機能を妨げてしまいます。 よく噛まずに脂質の多い食品をたくさん食べると、血液中に余分な悪魂コルステロールが増え、脂肪となって皮下にたまるだけでなく、体の各所、血管の壁にたまり血液の通りが狭くなります。さらに冷えることで血管が縮み、血の巡りが悪くなると深刻な生活習慣病の引き金にもなってしまいます。よく噛むことは 消化吸収を良くし、食べ過ぎを抑える事にもつながります。 身土不二(しんとふじ)といって、自分の身近な土地のもの、旬のもの、天然のもの、手作りのものなど、自然の流れにそったものを食べるようにしていると体が正常に働き、本当に必要なものがものがわかるようになります。食は冷えとり健康法と とても深く繋がっています。



あたためることでの変化(わたしの場合) 冷えとり健康法を実践して今年で11年になりますが、良いことを挙げるとキリがありません。 腹八分目の食事の量をゆっくり噛んで食べ、毎日とは言いませんが半身浴をして 毎日4枚の靴下を靴下をかさね履きする。下半身をしっかり温めることで 重心が安定し 心が穏やかになり それと同時にどんどん体調が良くなりました。からだが整っていくと身につけるもの、食べるもの、考え方など 自然と自分のからだが喜ぶものや正しいものを選べるようになっていきます。ただ、温める、という意識を変えただけです。 これまで大きな病気ひとつしないで元気に暮らせていることに ただただ感謝でしかありません。 冷えとり健康法を教えてくれた、服部みれいさんの本「わたしの中の自然に目覚めて生きるのです」という本にこんな一文があります。 「生活とは、食べ方であり、服の着方であり、入浴の仕方であり、睡眠であり、暮らし方であり、何より、心の姿勢です。」 過去の生き方、過去の心の在りようが今の自分を作っている、つまり体の不調は過去の自分を振り返るとわかるということなのです。不調があるとしたら、今までの生活を見直しなさいよ、というからだからのメッセージなのかもしれませんね。 こういう時だからこそ、自分で自分のからだに寄り添い、労ることを習慣にしていきたいと思うのです。