からだ/「温める」暮らし
- 久美 下山
- 12 時間前
- 読了時間: 3分

肌感覚で季節の移り変わりが感じられますね。来週はかなり冷え込むとの予報。
わたしたちのお店では、かれこれ長い間「冷えとり健康法」を日々の暮らしに取り入れながら、実践しつつお客様にもご紹介しています。
冷えとり健康法とは、東洋医学の考えをもとに、「からだに入れること」よりも「外に出すこと」を大切にする、そんな暮らし方の実践です。
では、どのように行うのかというと——「温める」ことを意識します。
たとえば、靴下を重ねて履く、下半身を冷やさない、半身浴でじっくりと汗をかく、など。日々の小さな工夫の積み重ねが、からだを整えていくのです。
冷えを取るということは、単に温かく過ごすということではなく、からだの内側にたまった不要なものを外へ流し、自然な巡りを取り戻すことです。
⚪︎冷えとり健康法のやり方
・頭寒足熱(ずかんそくねつ)
上半身よりも下半身を温かく保つこと。寒い季節だけでなく、1年を通してこの服装を心がけるのが基本です。
人間は二足歩行のため、からだの中の水分は下半身にたまりやすいといわれます。そのまま冷えてしまうと、血流や気の巡りが滞り、さまざまな不調のもとになります。
足湯や半身浴、靴下やレギンスの重ねばきで、下半身をしっかり温めることが冷えとりの基本です。からだの下から温めることで血流や気の流れがスムーズになり、全身の巡りがよくなっていきます。
・食べすぎない
冷えとり健康法では、「からだに入れることよりも、外に出すこと」を大切にします。
そのため、食べすぎは冷えの原因のひとつと考えられています。
食べすぎると消化にエネルギーを使いすぎてしまい、血流が内臓に集中して手足の冷えにつながることもあります。
腹八分目を心がけ、からだに負担をかけない食事を意識すること。そして、季節にあった旬のものをいただくことも大切なポイントです。
旬の食材は、その季節の気候やからだの状態に合うように自然が与えてくれるもの。無理なく、自然のリズムに合わせた食事を続けることで、内側から温まり、巡りのよいからだを保つことができます。
最後に、わたしたちの会社の名前は「caliente(カレント)」といいます。
スペイン語で「温める」という意味があります。
calienteの社員が長年冷えとりを続けてこられたのは、この健康法が暮らしに無理なく取り入れられたから。むずかしいことはなく、心地よくて、続けることが楽しかったのです。
何よりも、何事もなく健康で日々の仕事を続けられること。それこそが、いちばんの幸せだと感じています。
冷えとり健康法は、特別なことをするわけではなく、日々の暮らしの中で「からだを大切にする」ことを思い出させてくれる習慣です。
足元を温めること、食べすぎないこと、季節に合ったものをいただくこと——。
どれもすぐに始められる、やさしい方法ばかりで、からだを温めると、こころも自然とほぐれていきます。
ぜひご自身のペースで、心地よい冷えとりの時間を毎日の暮らしの中に取り入れてみてください。



コメント