企画展/「TRIBE オールドラグ展2024」
2024年11月1日−11日(月)
※ 6日(水)のみお休み
去年に引き続き、今年も榊龍昭(さかきたつあき)さんをお迎えして、トライバルラグの展示を行います。 日本の中で部族絨毯のレジェンドとも言える、榊さん。
1日から5日は、榊さんが在廊くださいます。ぜひ部族の暮らしや、それに纏わる物語など
わくわくするようなお話を聞きながら、気に入った1枚をゆっくりとお選びください。
会期中は、遊牧民族の暮らしと手仕事を追ったドキュメント映画「GRASS」を随時上映しております。
こちらもぜひゆっくりご覧ください。
リタの香水茅の間は絨毯で敷きつめられ、自然光で見るとより一層美しい色彩です。
赤系は茜、ケルメス、ラック等
黄色系はウコン、ざくろ、苅安等
青系はインディゴ、大青等
茶系は胡桃、泥、鉱物
など、自然から取り入れた様々な植物、鉱物から色を抽出しています。
『羊を育て、毛を紡ぎ、草木で染め、機で織る。』
トライバルラグには、家族や共同体が末永く平和に暮らすために 欠かせない知恵と未来へ受け継がれる民族の誇りが 鮮やかな色彩や美しい紋様で表現されています。
一枚の布やラグが出来上がるまでの”すべて”の行程。
何年もかかる並大抵な作業。それこそが部族の「暮らし」の一部なのだそう。
ひとつひとつの結び目の間に完成までの物語があり、糸と糸の間にこめられた、織り手の思いが感じられます。
「部族の手仕事(トライバルラグやテキスタイル)に魅せられて30年近く。
テキスタイルの界面には最先端の科学で解明されつつある事実や物理学の法則に
あたかもシンクロするかのような神秘的なエネルギーを感じます。
生活や儀礼のために生まれたモノの本質を見極め、そこにこめられたメッセージを翻訳し、共有してゆきたいと思います。
現在のメディア環境では「広く調べられない情報は無い」といった風情さえありますが、まだまだ我々には本当は知らないことがたくさんある。ネット上にも文献にも記しきれていないコト、楽しみや体感が計り知れない程あると思います。
部族絨毯という手仕事をベースに、ひとりでも多くの方々にそれらを伝え、一緒に楽しみ、解き明かし、交流できる事を願っています。」
榊さんのブログより
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